「世界最大」の蓄電池検証施設 ― 日本が進める標準化

日本は世界最大・最新の蓄電池システム検証施設の計画を進めています。

製品評価技術基盤機構(Nite)の新NLAB施設は、パナソニック社、日立マクセル社、GSユアサ社といったリチウムイオン電池メーカーが集まる都市に位置します。

Niteは、巨大蓄電池実験を今夏に始めようとしています。

大阪は東京から飛行機で1時間、そして伝統的に巨大な製造業地区です。
このことにより国際的な蓄電産業の基準統合の中心地となるでしょう。

今週東京で開催されたPV エキスポ内で蓄電エキスポがありました。
そこでNiteおよび国際評価技術センター(GCET)の所長、コーイチ・ヤマモト氏は、PV Techの姉妹サイトであるEnergy Storage Newsに語りました。
「NLABは国内産業の競争優位を支援するのみならず、安全な世界的基準の開発も行っています。」

「安全な基準は蓄電産業全体にとって重要な側面を有しているのです。」
「我々は日本の安全基準を世界的な産業基準とし、日本企業の競争優位を打ち立てたいのです。」

ヤマモト氏らは、アメリカに拠点を置くアンダーライター・ラボラトリー社といった影響的なグループは既に基準のいくつかを取り扱い、関連する基準を検証する有力なものとなるのを望んでいると述べました。
将来的にはリチウムイオン電池のみならず蓄電全体に適用されるかもしれません。

しかしながら、ヤマモト氏によると国内で再生可能な巨大蓄電施設は、民間企業には支援しきれない事も述べました。
初期段階にあり規模の経済も働かず、資本投資額も足りないのです。

「現在では蓄電池に焦点を当てていますが、もちろん蓄電池は世界あらゆる所で使われています。
そして、巨体蓄電池には巨大な資本投資が必要とされ、民間企業では到底賄いきれないでしょう。(しかし、)我々は既に該当分野に属する全ての産業と議論を進めています。」とヤマモト氏は語りました。